ABOUT TEA

TEA types
-お茶の種類-

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 一口に日本茶と言っても商品種別は無限にあります。上図はあくまでもイメージです。茶品種も違えば、産地も違う、育て方や製造方法、ブレンドの仕方も違うのです。例えば、以下のような茶品種があります。

【やぶきた】
 まろやかな味わいで、その育てやすさから、全国生産量の75%を占めている品種です。
【さえみどり】
 旨味が強く渋みが少ないのが特徴です。水色もきれいなため、急速に栽培面積が増えています。
【べにふうき】
 紅茶に向いた品種ですが、緑茶にすると抗アレルギーの機能性を発揮することで注目されています。
【おくゆたか】
 アミノ酸の含有量が多いのが特徴ですが、推奨される摘菜の期間が短い品種です。
【はるみどり】
 摘菜の時期が遅い晩生の品種です。渋みが少なく、コクのある旨味が特徴です。

 まだまだたくさんの品種があるのですが、それらが下にお示しするような最終製品になり市場に流通しています。お気に入りのお茶を探すこともお茶の楽しみ方の一つです。

 

 

 

 

蒸し製玉緑茶

蒸し製玉緑茶_極上.jpeg 煎茶が細長い針状の形をしているのに対して、まが玉のような形状をしているのが特徴で、「ムシグリ」、「ぐり茶」などとも呼ばれます。煎茶との違いを簡単に言えば、形を整えない代わりに特殊な乾燥工程を設けているということになりますが、それによって渋みが抑えられ、まろやかな味わいとなります。主に九州北部から中部でつくられており、全国的には希少な茶葉です。弊社では水色の良い深蒸しの(蒸し時間が長い)ものを主に取り扱っており、100gあたり500円〜1,500円(税抜き)前後で販売しております(詳しくはオンラインショップへ)。なお、蒸し製玉緑茶については特設コーナー「SONOG TEA × CHASHI」もご参照いただければ幸いです。

 

 

 

 

番茶

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 その年の春に初めて生産されたお茶を一番茶といい、一般的には「新茶」を指します。2回目、3回目となるにつれ二番茶、三番茶といいますが、弊社では二番茶以降の蒸し製玉緑茶を「番茶」として取り扱っております。風味は新茶に比べると淡泊であっさりとしています。成長した茶葉を使用していることから、カテキンが多く含まれ、一番茶に比べて渋みが感じられるのが特徴です。弊社では100gあたり300円(税抜き)前後で販売しております(詳しくはオンラインショップへ)。なお、「番茶」は全国各地で定義が異なります。一番茶や二番茶などの間で刈り取られた”番外のお茶”のことをさしていたり、通常摘むタイミングよりも遅く摘む“晩茶”、茎などを焙煎した「ほうじ茶」のことを番茶と呼ぶ地域もあります。

 

 

 

 

粉末緑茶

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 茶葉をそのまま細かい粉に粉砕したものをいいます。粒子の細かさは抹茶に非常に近いですが、抹茶で使用する茶葉は被覆栽培で相当程度日光を遮って旨味が強くなるように成育されたものであるのに対して、粉末緑茶は一般的な露地栽培で成育されたものを使用します。お茶の成分が丸ごと摂取できるのが特徴です。弊社では独自でブレンドした蒸し製玉緑茶を使用しており、40gあたり300円(税抜き)前後から販売しております(詳しくはオンラインショップへ)。 

 

 

 

 

白折茶

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 製造過程で蒸し製玉緑茶とする本葉部分とそうでない粉や茎の部分に分けるのですが、後者を「出物」といいます。そのうち茎を集めて作った茎茶のことを当地では白折茶(しらおれちゃ)といいます。旨みや甘みとなるテアニンが葉の部分よりも豊富に含まれており、雑味が少なく清涼感のある風味を楽しむことができます。弊社では100gあたり300円〜600円(税抜き)前後で販売しております(詳しくはオンラインショップへ)。

 

 

 

 

粉茶

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 白折茶と同じく「出物」から作られます。その名の通り粉の部分を集めたお茶ですので、抽出されやすく、お茶本来のしっかりとした濃厚な風味を楽しむことが出来ます。弊社では100gあたり300円〜500円(税抜き)前後で販売しております(詳しくはオンラインショップへ)。

 

 

 

 

芽茶

芽茶.jpeg 白折茶や粉茶と同じく「出物」から作られ、芽先の部分を集めたものです。粒が細かいため、抽出されやすい特性を持ちます。芽には旨味が詰まっており、一番茶の芽は特に濃厚な風味を楽しむことができます。上質なものほど水分量が多く丸い形になっているのが特徴です。弊社では100gあたり600円〜1,000円(税抜き)前後で販売しております(詳しくはオンラインショップへ)。 

 

 

 

 

ほうじ茶

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 『ほうじ(焙じ)』とは焙煎のことを指しています。茎茶や番茶を炒って水分を飛ばしており、独特な香ばしい風味が楽しめます。お茶に含まれる刺激物、カフェインや渋みの元になるタンニンが熱を加える段階で分解されるため、体に与える刺激が少ないと言われていますが、ほうじ茶によっては緑茶と変わらないカフェイン量を含むものもあるようです。さっぱりとしているため、食事のお供に出されることも多く、就寝前にも飲んでいただきやすいお茶となっています。弊社では100gあたり300円(税抜き)前後で販売しております(詳しくはオンラインショップへ)。

 

 

 

 

玄米茶

玄米茶.jpeg お茶と炒り米をブレンドしており、炒った米の香ばしさが特徴的なお茶です。玄米のほかにも白米やもち米を使われることがあります。もともとは番茶などに香りを持たせて楽しむ要素が多かったのですが、現在では煎茶等から仕上げた製品もあります。弊社では、抹茶をブレンドしてご提供することが多く、100gあたり300円(税抜き)前後で販売しております(詳しくはオンラインショップへ)。

 

 

 

 

紅茶

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 紅茶は、製造方法が異なるだけで、上述のお茶と同じ茶樹から出来ています。収穫した茶葉を適切な環境で萎れさせることで、内部酵素による微発酵を促す萎凋という工程を経て、揉み込むことでさらに発酵を促進し、そののち乾燥させて仕上げます。萎凋は紅茶独特の香りを生み出します。一般的には、中国種よりもアッサム種の茶樹の方が紅茶に適しているとされており、上述した「べにふうき」はアッサム種に近い品種です。一方で、我が国ではやぶきたなどの中国種の茶樹でも紅茶が作られております。日本で作られた紅茶は和紅茶として、少しずつ需要が拡大しています。弊社では、50gで600円(税抜き)前後で販売しております(詳しくはオンラインショップへ)。

 

 

 

 

 

 

ADMINUTE
-お茶の主成分-

カテキン

 茶カテキンには多くの機能性が期待されており、エピカテキン、エピカテキンガレート、エピガロカテキンガレートが含まれています。お茶の渋みのもととなる成分で、80度以上の高温で溶け出しやすくなります。

 

カフェイン

 眠気覚ましなどで認識されている成分です。お茶の苦味の元になるともいわれており、熱湯で溶け出しやすいのが特徴です。

 

アミノ酸

 その多くはテアニンですが、緑茶には20種類以上のアミノ酸が含まれます。お茶の旨み成分であり、50度前後の低温帯から抽出され始めますので、低い温度で入れたお茶は、渋みが抑えられ、旨みを感じやすくなります。

 

ビタミン

 緑茶にはビタミンA、ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンEといったビタミン類が多く含まれています。ビタミン不足は肌荒れや疲労につながりやすくなるとされていますが、ビタミンCは熱に弱く摂取しにくいことでよく知られています。茶カテキンがビタミンCの損壊を防ぐといわれており、緑茶はビタミン全般の摂取に効果的な飲料だと考えられています。

 

 

FUNCTIONALITY
-お茶の機能性-

 お茶の機能性は多くの研究論文等で報告されています。それらの中には、まだ人体での確証を得られていないものも多いですが、市販されているお茶の中にも、体脂肪やコレステロールを減らす機能性表示食品などがあるのは皆さんもご存知だと思います。茶問屋としては、この先のお茶の活躍に期待しているところです。以下に、よく知られている機能性を例示いたします。

 

抗がん作用

 茶カテキンのうちエピガロカテキンガレートによる作用が確認されていますが、まだ確実なことはわかっていません。

 

ダイエット作用

 カテキンとカフェインそれぞれの効果と、組み合わせによる相乗効果により、脂質の分解等が促進されることがわかってきています。

 

抗動脈硬化作用

 茶カテキン類は、血管を保護する効果があるとされており、心筋梗塞や脳梗塞などの動脈硬化を原因とする疾患への予防が期待されています。

 

抗糖尿病作用

 現段階ではその確実性を断言することはできないようですが、茶の抽出物にはインスリンの分泌促進等の効果を示すことが明らかになってきています。

 

高血圧予防作用

 茶カテキン等の摂取が、人体の血圧上昇に対し有意な効果を示していることが報告されています。

 

インフルエンザ予防作用

 茶カテキンがインフルエンザ感染を阻害するという報告が多くありますが、主要なアミノ酸類であるテアニンや、ビタミンCにも免疫力を高める効果があります。ただし、人体での予防効果についてはエビデンスが少ないようです。

 

抗アレルギー作用

 紅茶に適した品種である「べにふうき」を緑茶に加工することで、メチル化カテキンという、アレルギーによる痒みを抑える物質が多く生成されることが明らかになってきました。

 

その他の機能性

 そのほかお茶には、虫歯予防、腸内フローラ改善、口臭予防、抗ストレス作用、酔い覚まし、強心作用などの機能性が期待されております。